「はやぶさ2」回収したサンプルの40%を保管の方針 JAXA

探査機「はやぶさ2」が小惑星の砂が入ったとみられるサンプルを来月、地球に帰還させることについて、JAXA=宇宙航空研究開発機構が会見を開き、回収したサンプルのうち40%については将来、分析技術が向上した時のために保管する方針であることを公表しました。

小惑星「リュウグウ」に着陸し、砂などの採取に成功したとみられる日本の「はやぶさ2」は今月12日に地球から900万キロの位置で化学エンジンを噴射させて地球に向けた軌道修正が行われました。

JAXAは16日、オンラインで会見を開き、回収したサンプルの分析態勢について説明しました。

この中では、回収後すぐにカプセルの中に含まれるガスの分析を行って地球の物質が混ざっていないかなどを確認したうえで、100時間以内を目標にカプセルが着地する予定のオーストラリアから日本へと輸送すると説明されました。

そして神奈川県相模原市にあるJAXA宇宙科学研究所に運ばれ、地球の大気にさらさないよう厳重に管理したうえで、顕微鏡で観察するなどし、6か月後に本格的な分析が始まる予定だということです。

また回収したサンプルの10%は協定を結んでいるNASAに、15%は国際的な研究公募に配分するほか、40%は将来、分析技術が向上するなどした時のために保管する方針であることを明らかにしました。

JAXAの吉川真ミッションマネージャは「リュウグウを分析することでわれわれがいままで見たことのない有機物が見つかるかもしれず非常に楽しみです」と話していました。