正月2日 皇居の新年一般参賀 来年は実施見送りへ 新型コロナで

毎年、正月2日に皇居で行われる新年一般参賀について、来年は、新型コロナウイルスの影響で実施されない見通しとなりました。新年一般参賀が見送られるのは、昭和天皇の逝去を受けて行われなかった平成2年以来になります。

皇居では毎年、新年を迎えた正月2日と天皇誕生日に一般参賀が行われていて、ことしの1月2日も、天皇皇后両陛下が、上皇ご夫妻や皇族方とともに宮殿のベランダに立たれ、1日で6万8700人余りが新年の参賀に訪れました。

しかし、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、年明けの来年の新年一般参賀については、多くの人たちが1か所に集まって接近することなど、一般参賀の特殊な状況を踏まえ、宮内庁が実施を見送る方向で調整を進めていることが、関係者への取材で分かりました。

今月中に最終決定し、来月初めまでに発表する方針だということです。

一般参賀は、ことし2月の天皇誕生日にあたっても、感染拡大を考慮して取りやめられましたが、新年の一般参賀が実施されないのは、昭和天皇の逝去を受けて行われなかった平成2年以来になります。

一方、毎年元日に皇居・宮殿で行われる「新年祝賀の儀」は、今のところ、出席者を絞るなどして実施される方向で調整が進められているということです。