北海道 コロナ感染拡大で宿泊療養施設ひっ迫 自宅待機230人超

北海道で新型コロナウイルスの感染者が急増し宿泊療養施設がひっ迫していることを受けて道が施設の確保を進める一方、札幌市では200人を超える感染者が自宅に待機したまま療養する状況になっています。

北海道は15日も、札幌市の148人を含む合わせて209人の感染が確認されています。

感染の拡大に対し、道は軽症で重症化するリスクが低い感染者について宿泊療養するホテルを今月13日から新たに330室分増やして1000室確保し、対応にあたっています。

ホテルには14日の時点でおよそ650人が入り療養していますが、1日の受け入れは感染防止に向けた部屋の準備や移動手段の調整などが必要なため、50人程度が限度で、感染者の急増で追いつかない状況になっています。

このため、札幌市は、今月11日から軽症や無症状で医師が症状急変のリスクが低いと判断すれば自宅での療養を認めるとしていて、札幌市によりますと、14日の時点で233人が自宅に待機したまま療養しているということです。

北海道の鈴木知事は今月13日の記者会見で「自宅療養は国としても認めてはいるが、札幌市での対応は、緊急避難的、かつ限定的な措置と承知している。これからも入院と、道が確保した施設での宿泊療養が原則だ」と述べたうえで、宿泊療養施設をさらに開設することも検討し、急速な感染拡大に対応していく考えを示しました。