大分車いすマラソン 男子は東京パラ代表内定の鈴木朋樹 優勝

東京パラリンピックの代表選考レースとなる大分車いすマラソンが開かれ、すでに代表に内定している26歳の鈴木朋樹選手が独走で優勝しました。

39年の歴史がある大分車いすマラソンは毎年、世界のトップ選手が参加しますが、ことしは新型コロナウイルスの影響で国内選手だけで開催され、例年の半分ほどのおよそ100人で争われました。

この大会は東京パラリンピックの代表を目指す選手にとって最後の選考レースとなる可能性が高く、男子選手は代表内定に近づく1時間22分台のタイムを目指しました。

レースは世界ランキング2位で、車いすマラソンで唯一、代表に内定している鈴木選手が序盤から引っ張り、6キロすぎからは独走態勢に入りました。

鈴木選手はレース中盤まで日本記録を上回るペースで走り、終盤にペースを落としましたが、自己ベストにあと10秒と迫る1時間22分2秒の好タイムで優勝しました。

2位にはパラリンピック4大会連続出場を目指す54歳の山本浩之選手が入りましたが、目標タイムから4分以上遅れ、代表内定は遠のきました。

また、女子では夏冬両方のパラリンピックで金メダルを獲得している46歳の土田和歌子選手が、去年の大会のタイムを5分以上上回る1時間39分42秒をマークして優勝しました。

土田選手はトライアスロンでも東京パラリンピック出場を目指していますが、15日のレースで車いすマラソンの世界ランキングを15位から7位まで上昇させ、代表内定に大きく前進しました。

優勝した鈴木朋樹「自分の限界を出し切ろうと」

大分車いすマラソンで優勝した鈴木朋樹選手は、「スタートから飛び出す形になり、こうなったら自分1人で行くしかないと思って、それを達成できたのですごくうれしい。すでに内定しているからタイムを出さなくていいということはなく、自分の限界の力を出し切ろうと思ってレースをした。今までの競技人生でいちばんハードなレースになった」と振り返りました。

そのうえで東京パラリンピックに向けて、「世界の強豪と戦ううえで、もっともっとステップアップできるので、もう1段階、2段階上げてメダルを目指して頑張りたい」と話していました。

女子で優勝 土田和歌子「これからもチャレンジ」

大分車いすマラソン女子で優勝した土田和歌子選手は「コロナ禍で大会の規模も縮小され、沿道の声援などふだんとは違う部分もあったが、諦めない気持ちを持てたのが大きかった。厳しい局面で頑張っている方々にメッセージを送りたいと思って頑張った」と振り返りました。

そのうえで、トライアスロンと車いすマラソンの2競技で東京パラリンピック出場を目指していることについて、「マラソンは42.195キロを走るので、なまはんかなものではない。非常に厳しい選択をしてしまったと思うが、この魅力のある2つの競技を引き立てられるように、これからもチャレンジしていきたい」と笑顔で話しました。