“感染者差別”なくす法案の骨子案まとめる 自民 議員グループ

新型コロナウイルスの影響が続く中、自民党の議員グループは、感染を理由にした解雇など、感染者や家族に対する差別をなくす法案の骨子案をまとめました。

この法案の骨子案は、国会議員で初の感染者となった自民党の高鳥修一衆議院議員が、みずからの秘書の子どもが差別的な扱いを受けた経験などを踏まえ、党内の議員有志とまとめました。

骨子案では、感染者や家族、治療にあたっている医療従事者や濃厚接触者に対し、感染拡大を防ぐためのやむをえない措置を除いて、差別的な扱いをしてはならないと定めています。

具体例には、▽感染を理由に解雇することや、▽完治した人に出社や行事への出席を拒否すること、それに、▽治療にあたっている医師の家族に対し、出社を拒否することなどを禁止するとしています。

また、国や自治体に対し、差別をなくすための啓発や相談体制の整備を求めています。

議員グループは、今の国会への法案の提出を目指し、各党にも賛同を呼びかけることにしています。