国際

オーストリア 日中も外出を大幅に制限へ 新型コロナ対策

ヨーロッパ中部のオーストリアは、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからないことから、17日からは日中も外出を大幅に制限するなど、規制をさらに強化すると発表しました。
オーストリアは、新型コロナウイルスの感染対策として、今月3日から全土を対象に▽飲食店の店内での営業禁止や、▽夜間の外出を原則として禁止する措置などを行ってきました。

しかし11日には、1日に確認された新たな感染者が9000人を超え、これまでで最も多くなるなど、感染拡大に歯止めがかかっていないことから、クルツ首相は14日、規制をさらに強化すると発表しました。

新たな措置は、今月17日から来月6日まで実施される予定で、▽夜間だけでなく日中も、通勤や通院、健康目的の散歩などを除く外出や、人との面会を大幅に制限するほか、▽スーパーや薬局、銀行といった生活必需品を取り扱う店を除くすべての店について、店舗での営業を禁止したり、▽学校も原則としてオンライン授業に切り替えたりします。

こうした厳しい規制が全土で課されるのは、ことし3月以来となります。

オーストリアでは、感染者の急増によって特に医療機関の負担が大きくなっていると懸念されていて、クルツ首相は、「今回の措置が、医療体制の圧迫を防ぐことができる唯一の方法だ」と述べ、国民に協力を訴えました。

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