クラスター発生の飲食店「何が足りなかったか考えていきたい」

クラスターが発生し、利用客や従業員など12人の感染が確認された盛岡市の飲食店の代表はNHKのインタビューに対し、「業界団体のガイドラインに沿って感染対策を行っていたが、非常に衝撃的な結果になってしまった。何が対策として足りなかったか考えていきたい」と話しています。

盛岡市大通の飲食店、「ヌッフ・デュ・パプ」では、クラスターが発生し、これまでに店を利用した大学病院や県立病院の医師、それに県庁の職員や店員など、合わせて12人の感染が確認されています。

この店の伊東拓郎代表は、きょう、オンラインでNHKのインタビューに応じ、「非常に衝撃的なことが起きてしまった。感染対策の何が足りなかったのか考えていく必要がある」などと対策の難しさを語りました。

伊東代表によりますと、店では、「Go Toイート」に参加していて、先月後半からは少しずつ客足が回復し、感染が確認された客が訪れた今月7日には104人が来店していたということです。

店では飲食店などの業界団体のガイドラインに沿った感染対策を講じていて、6人がけのテーブルで利用できる人数を4人に減らしたり、カウンターやレジにアクリル板などの間仕切りを設置していたということです。

また、客が代わるごとにテーブルの消毒を行うなど細心の注意を払っていたということです。

一方で、盛岡市の保健所からは13日感染が確認されたちゅう房を担当する2人の店員はマスクをつけないこともあったと指摘されているということです。

これについて伊東代表は、「基本的にはマスクを着用していたと考えているが、賄いを食べるときなど休憩時間のときは外していたかもしれない」と話しています。

伊東代表は、今後は店員が食器を洗う際にビニール手袋を使うなど感染対策を強化する必要があるという認識を示しました。