社民臨時党大会 立民合流望む党員の離党認める 事実上党分裂へ

立憲民主党との合流をめぐり、社民党は臨時の党大会を開き、党を残す一方、合流を望む党員の離党を認める議案が賛成多数で可決されました。これによって、党は事実上、分裂することになりました。

社民党は14日午後、東京都内で臨時の党大会を開き、議員を含む全国の党員およそ260人が参加しました。

この中で吉田幹事長は、立憲民主党への合流について、党内の意見がまとまらなかったことを踏まえ、社民党を残す一方、合流を望む党員の離党を認める議案を提案しました。

これに対する討議では、出席者から賛否両論が出て紛糾し、反対の立場の党員からは、吉田幹事長の解任動議が出されましたが、賛成少数で否決されました。

このあと、吉田幹事長が提案した合流を望む党員の離党を認める議案の採決が行われた結果、賛成が84票、反対が75票で、賛成多数で可決されました。

これによって、今後、党員の離党者が相次ぐと見られていて、事実上、社民党は分裂することになりました。

福島党首「新生社民党作る」

社民党に残る意向を示している福島党首は、党大会のあと記者会見し「社民党は存続するが、残念ながら離党する人も出てくると思う。党がこのままでよいとは思わないので、『新生社民党』に向けて、社会民主主義勢力を拡大するために、市民に広く開かれた政党にしたい。党内に再生委員会を作って、女性や若者が主役になれる社民党を作りたい」と述べました。

村山元首相「残念でならない」

旧社会党の委員長や社民党の初代党首を務めた村山富市元総理大臣はコメントを発表し、「それぞれの主張は十分理解でき、やむをえないこととはいえ、社民党が分かれてさらに小さくなることは残念でならない。今後進む道は分かれても、社会党から社民党へと受け継がれた政治理念をそれぞれが持ち続け、同志として力を合わせて政治理念の実現にまい進してもらいたい」としています。

吉田幹事長「向かう頂上は一緒」

立憲民主党への合流を目指す社民党の吉田幹事長は、党大会のあとの記者会見で「進む登山道は違うが、向かう頂上は一緒だ。そうした思いで議案を可決したので、今後の野党共闘の大きな力になる。社民党に残って頑張る人たちと、立憲民主党に行く人たちでしっかり連携を図りながら、社会民主主義の理念と政策の実現に向けて頑張っていきたい」と述べました。

立民 枝野代表「重たい判断 円満に合流と受け止め」

立憲民主党の枝野代表は、記者団に対し、「社会党時代からの歴史がある社民党にとっては、どういう結論を出すにしても大変重たい判断だったと思う。立憲民主党への合流を望む人が円満に加わってもらうことが決まったと受け止めており、具体的に相談していきたい。社民党に残るかたとの連携や協力をしっかり維持していくことも大事なことだと思っている」と述べました。