エチオピア戦闘続く 市民大量殺害のおそれも

アフリカ東部のエチオピアでの政府軍と少数民族の勢力による戦闘で、去年ノーベル平和賞を受賞したアビー首相が攻勢を強め、隣国スーダンにはおよそ1万5000人の難民が押し寄せているほか、市民数百人の大量殺害が起きたおそれもあり、さらなる激化が懸念されています。

エチオピアでは今月4日、北部の州政府を担う少数民族ティグレの軍事部門が、政府軍の基地を攻撃したのに対し、去年、ノーベル平和賞を受賞したアビー首相が反撃を命じて軍事行動が始まり、戦闘が続いています。

現地からは、およそ1万5000人が、国境を越えて隣国スーダンへ難民となって逃れているということで、スーダンのキャンプでは、子ども連れの母親の姿が目立ち、食料の配給を受け取る長い列ができています。

難民の1人は「多くの人たちが殺されている。3日間歩いて逃げてきた」と話していました。

現地は電話やインターネットが遮断されているため、戦闘の詳しい情報が入ってきていませんが、国際的な人権団体アムネスティ・インターナショナルは、目撃者の話として、市民数百人がなたやおので襲われて殺害されたと発表し、大量殺害が起きたおそれがあると指摘しています。

これについて、国連人権高等弁務官事務所は、声明で「事実だとすれば戦争犯罪にあたる」として、今後、独立した調査を行う考えを示すとともに、戦闘を直ちにやめるよう呼びかけました。