イタリア 5歳が首相に「サンタさんに移動許可」求める手紙

新型コロナウイルスの感染が再び拡大し、外出が厳しく制限されているイタリアで、5歳の男の子が、コンテ首相にクリスマスに向けてサンタクロースに特別な移動許可証の発行をお願いする手紙を書き、感染が深刻化するなか、心温まるエピソードとしてネットで話題となっています。

イタリアのコンテ首相に手紙を書いたのは、イタリア北部ロンバルディア州に住む、5歳の男の子トンマーゾ君で、「サンタさんが世界中の子どもたちにプレゼントを届けられるよう、特別な許可証を作ってもらえませんか。サンタさんは、高齢で家に入るのは危険ですが、自分を守るためにマスクをするはずです」とお願いしました。

これにコンテ首相は、自身のフェイスブックに「サンタさんは、すでに国際的な移動許可証を持っています。どこへでも飛んで行って、世界中の子どもたちにプレゼントを配ることができます。マスクをするし、出会う人たちと自分を守るため、きちんと距離をとると言っていました」と回答しました。

イタリアでは、新型コロナウイルスの感染が深刻化していて、今月上旬から全土で夜間の外出を制限しているほか、トンマーゾ君の住む州を含めた7つの地域では、日中の外出も厳しく制限されています。

こうした中、コンテ首相が、子どものお願いにユーモアを持って対応したことに、ネット上では「思いやりをありがとう」などと多くのコメントが寄せられ、心温まるエピソードとして話題となっています。