東京都 新型コロナ 352人感染確認 重症患者は宣言解除後で最多

東京都は、14日都内で新たに352人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1日の感染確認が300人を超えるのは4日連続です。また、都の基準で集計した14日時点の重症の患者は41人で、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

東京都は、14日都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて352人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▽10歳未満が4人、
▽10代が22人、
▽20代が103人、
▽30代が76人、
▽40代が43人、
▽50代が44人、
▽60代が21人、
▽70代が20人、
▽80代が12人、
▽90代が7人です。

352人のうち、およそ42%にあたる149人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ58%の203人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▽家庭内が最も多く78人、
次いで、
▽施設内が23人、
▽職場が17人、
▽会食が9人、
▽夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が1人などとなっています。

このうち家庭内の感染はこれまでで最も多くなり、10歳未満から80代までの幅広い年代で確認されています。

14日に感染が確認された352人のうち82人が無症状だということです。

1日の感染確認が4日連続で300人を超えるのは、ことし8月9日以来です。

都内で感染が確認されたのは合わせて3万4496人になりました。

14日、死亡が確認された人はいませんでした。

都の担当者は「感染拡大が続いているのでより一層、予防意識を高めてほしい。家庭での感染が非常に多く、世代を超えて感染するケースも相次いでいる。家庭内でもマスクを着用し、食事の時間をずらす、あるいは頻繁に換気をするなど、感染予防に取り組んでほしい」と呼びかけています。

一方、都の基準で集計した14日時点の重症の患者は13日より2人増えて41人で、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

これについて都の担当者は、「重症患者向けの病床を150床用意しているが、1度、重症化すると入院が長引くケースも多く、このまま増加し続ければ、今後、医療体制がひっ迫するおそれもある。重症化のリスクが高い高齢者がいる家庭は今まで以上に意識して対策してほしい」としています。

入院や重症など患者の状況は

東京都によりますと、都内で14日までに感染が確認された3万4496人のうち、入院中の人は13日より49人増えて1179人です。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は41人で、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

都は14日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は13日より24人増えて421人です。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は13日より74人増えて545人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は13日より22人増えて513人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万1368人となっています。