LGBTなどの権利 守るための初指針 EUが取りまとめ

EU=ヨーロッパ連合はLGBTなどの性的マイノリティーの人たちの権利を守るための初めての指針を取りまとめました。

これは、EUの執行機関、ヨーロッパ委員会が2025年までの指針として取りまとめ、12日、公表しました。

この中で、ヨーロッパ委員会は加盟国に対し、LGBTなどの人たちに向けられるヘイトスピーチの撲滅や、同性婚の家族などの権利を保障するよう求めています。

そして、各国の取り組み状況を確認し、3年後に中間報告を作成するとしています。

ヨーロッパ委員会で差別の問題などを担当するヘレナ・ダッリ委員は「誰もが平等で差別されないということはEUの中核的な価値観だ。EUが、多様性のある社会を実現するための将来の規範となる」と話しています。

EUでは、ことし7月、ポーランドの大統領選挙でLGBTなどの人たちの権利の向上に反対する現職が支持を集めて当選するなど、差別が拡大するのではないかという懸念も出ています。

EUによりますと、「差別を受けた」と感じたLGBTなどの人たちの割合は去年、43%で、8年前に比べ6ポイント上昇し、新型コロナウイルスの感染拡大で社会の不安が増大するなか寛容さはさらに薄れているということです。