仙台の医師「医療スタッフの負担さらに増えている」新型コロナ

新型コロナウイルスに感染した重症者を主に受け入れている仙台市の東北大学病院で、治療にあたる医師が取材に応じ、「秋ごろから重い症状の患者が増えて医療スタッフの負担がさらに増えている」と現状を語りました。

仙台市の東北大学病院は、新型コロナウイルスに対応した指定医療機関として重症者や、持病があるなど重症になるリスクが高い感染者を主に受け入れています。

感染者の治療を担当する総合感染症科の青柳哲史医師が13日取材に応じました。

青柳医師によりますと、この病院では秋になってから重い症状の患者の受け入れが相次いでいるということです。

病院の集中治療室では13日も看護師が人工呼吸器を付けた患者の治療にあたっていました。病床数は現状では足りているものの、医師や看護師の疲れが深刻になりつつあるといいます。

青柳医師は「医師や看護師はかなりの緊張感をもってあたっている。防護のための装備を身につけて一つ一つ動作を確認してケアにあたっていて、多くの人と時間をさいている。この状態が続くと医療現場にさらに大きな負担がかかってくる」と訴えています。

青柳医師は、「コロナには特効薬もワクチンもない。一人一人が感染対策を行い、患者を増やさないようにしていくしかないと思っている」として、基本的な感染対策の徹底を呼びかけています。