韓国 公共の場でマスク未着用 約1万円を徴収 新型コロナ

韓国では、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、13日から公共の場でマスクを着用していない人から日本円でおよそ1万円を徴収することになり、首都ソウルでは、市の職員が通行人にマスクの着用を呼びかけました。

韓国では、改正された感染症予防法に基づき、13日から公共の場でマスクを着用していない人に対して、過料として10万ウォン、日本円でおよそ1万円が科されます。

また、デパートなどの施設の運営者にもマスクの着用を利用者に求める義務を負わせていて、違反した場合は、最大で300万ウォン、日本円でおよそ30万円が科されます。
このうち首都ソウルでは、マスクを外して通行する人もいて、13日はソウル市の職員がチラシを配ったり声がけをしたりして、マスクの着用を呼びかけました。

20代の女性は「罰しなければ、マスクを着用しない人も出てくると思うので必要だ」と話す一方、50代の男性は「マスクを着用するかどうかは個人の問題だし、高額すぎる」と話していました。

ソウル市の担当者は「冬が近づくにつれ、マスクの着用がより重要になってくる。家族や周囲の人を守るためにもマスクを着用してほしい」と話しています。

韓国では、12日、1日の間に新たに新型コロナウイルスへの感染が確認された人は191人に上り、ことし9月初め以来、もっとも多い人数となっていて、感染の拡大が懸念されています。
韓国政府は13日夜、首都ソウルで300余りのドローンを飛ばして、マスク姿の人など、さまざまな形を光で浮かび上がらせるイベントを実施し、新型コロナウイルスを共に克服していこうと呼びかけました。

この中では、ドローンから放つ光を使って、夜空に「2020」という数字と、ウイルスのイラストが描かれたあと、マスクをつけた男女が少しずつ離れていきながら笑顔になり、マスクの着用や人と人の距離を確保することの重要性を訴えました。

続いて、「国民のおかげ」というメッセージがあらわれ、ウイルス対策に協力している人々への感謝を伝えました。