新型コロナ感染拡大で「内閣感染症危機対策官」新設検討 政府

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、政府は、感染症に対する危機管理体制の整備を急ぐことにしており、必要な法律の改正を進めるとともに司令塔としての機能を担う「内閣感染症危機対策官」の新設などを検討することにしています。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自民党の行政改革推進本部は、担当大臣のもとに感染症担当の危機管理監のポストを新設すべきだといった提言をまとめています。

こうした提言も踏まえ、政府は、感染症に対する危機管理体制の整備を急ぐことにしており、保健所の情報を円滑に共有するための法改正などを進めるとともに、政府全体の司令塔しての機能を担う「内閣感染症危機対策官」の新設などを検討することにしています。

新たなポストについて、政府は、感染症対策に詳しい専門家を中心に人選を進めるほか、将来的には、特別職の公務員とすることも検討しています。

さらに、政府は、国立感染症研究所の人員などの増強のほか、保健所の恒常的な定員や、厚生労働省のクラスター班の派遣体制の拡充なども検討することにしており、来年度からの本格的な実施を目指すことにしています。