新型コロナ ワクチン輸送 成田空港 認証取得で体制強化へ

新型コロナウイルスワクチンの国際的な輸送体制が課題となる中、成田空港では物流事業者とともに、医薬品の管理などで最も厳しい輸送基準を満たす認証を取得し、ワクチンの輸送に向けた体制を強化する方針です。

新型コロナウイルスのワクチンをめぐっては、日本は、アメリカの製薬大手ファイザーから6000万人分の供給を受けることで基本合意していますが、マイナス60度から80度の冷凍保存が必要とされるなど大量のワクチンを輸送する体制づくりが課題になっています。
成田空港では空港会社が9つの物流事業者とともに団体をつくり、このうちの1社が医薬品の管理などで最も厳しい輸送基準を満たすIATA=国際航空運送協会の認証を取得しました。

ほかの事業者についても認証の取得を進め、新型コロナウイルスワクチンの輸送に向けた体制を強化する方針です。

国土交通省は「認証の取得は厳格な管理が求められるワクチンの安定的な供給に寄与するものだ」としています。

成田空港会社貨物営業部の宇野茂部長は「ワクチンは今後必要とされるもので、輸送に求められる極めて厳しい品質管理を満たせるよう空港全体で取り組んでいきたい」と話しています。