日産自動車 半年間の中間決算 最終損益 3299億円の赤字に

業績が低迷している日産自動車のことし9月までの半年間の中間決算は、新型コロナウイルスの影響で国内外で販売が大きく落ち込んだことが響き、グループ全体の最終的な損益は3000億円を超える大幅な赤字となりました。

日産自動車が12日発表した、ことし9月までの半年間のグループ全体の売り上げは、去年の同じ時期より38.2%減って3兆926億円、最終的な損益は3299億円の赤字となりました。

ゴーン元会長の事件のあと経営の混乱が続いた日産は、拡大路線の見直しに伴って合理化を進めた結果、業績が低迷していましたが、今年度に入ってからは新型コロナウイルスの影響で販売が落ち込み、大幅な赤字となりました。

一方、足元では、中国などで車の需要が伸びていることや、日本やアメリカで新型車を投入することなどから、今年度1年間の販売台数の見通しをこれまでより4万台引き上げ、416万台としました。

ただし、経営の立て直しに向けた合理化の費用がかさむため、今年度1年間の最終損益は6150億円の赤字を見込んでいます。

内田誠社長はオンラインの会見で「不透明な経営環境が続くが、固定費の削減や生産能力の適正化などに一切妥協せず取り組み、早期の黒字化を目指したい」と述べました。