国際大会の出場選手 制限緩和 14日間の待機期間中も出場可能に

東京オリンピック・パラリンピックに向けた、政府と東京都、組織委員会による会議が開かれ、国内で行われる国際大会に出場する選手については、検査の徹底などを求めたうえで入国後14日間の待機期間中も大会の出場を認めることになりました。

この会議では、これまでに選手の競技への影響を考慮して日本選手や関係者が海外遠征から帰国した際に、14日間の待機期間中も練習を認めていました。

12日は、テスト大会や内定選手が出場する強化試合など東京大会に関連して国内で行われる国際大会に出場する国内外の選手について、一定の条件のもとに制限を緩和し、入国後14日以内であっても大会の出場を認めることを決めました。

条件としては、出国前に検査を受けて「陰性」の証明を取得し、入国審査時に提出すること、入国後もアプリで健康状態の報告を行うこと、行動範囲を宿泊場所と競技会場や練習場の往復に限定し専用車での移動を原則とすることなどを定めています。

会議後に取材に応じたJOC=日本オリンピック委員会の福井烈専務理事は「アスリートが世界での自分の立ち位置を確認でき、自身の課題を見つけたり、戦略を組んだりできるようになる。東京大会に向けて強化の大きな後押しになる。いろいろと前向きな策を考えていただき、感謝している」と決定を歓迎しました。

そのうえで「受け入れる側としてしっかりとした対策を取っていくという責任も感じている。競技団体と連携をとっていきたい」と話していました。