ブラジル 今月4日以降 新型コロナの新たな感染者数公表されず

世界で3番目に新型コロナウイルスの感染者の数が多いブラジルでは、11月4日以降、政府から新たな感染者の数が公表されない状況が続いていて、被害の拡大を隠蔽しているのではないかと批判が出ています。

ブラジルでは、貧困層を中心に感染の拡大が続いていて、このところは1日当たり2万人から3万人が新たに感染し、およそ1000人が亡くなる日が続いています。

これまで政府は毎日感染者の数や亡くなった人の数を公表してきましたが、11月4日からはデータが更新されない状況が続いています。

これについて政府は、ネット上のトラブルが原因で回復には時間がかかるとしています。

ブラジルでは11月15日に統一地方選挙が予定されていて、感染対策が不十分だなどとして、政府を支持する候補者の苦戦が伝えられています。

このため、地元メディアは、政府が自分たちの陣営の選挙運動を優位に進めるため、感染状況の発表を止めている疑いがあるとして、被害の拡大を隠蔽しているのではないかなどと批判しています。