EU ファイザーなど開発 新型コロナワクチン 3億回分購入で合意

EU=ヨーロッパ連合はアメリカの製薬大手「ファイザー」などが開発している新型コロナウイルスのワクチンを最大で3億回分購入することで合意しました。

アメリカの製薬大手「ファイザー」は、ドイツの企業「ビオンテック」と開発しているワクチンについて9日、「90%を超える予防効果がある」とする臨床試験の暫定的な結果を発表しています。

このワクチンについて、EUの執行機関、ヨーロッパ委員会は11日、最大3億回分購入する契約を結んだと発表しました。

EU加盟国を代表してまず2億回分を購入したうえで、必要に応じて最大1億回分を追加で購入するとしています。
EUがワクチン購入の契約を結んだのは、イギリスの製薬大手、アストラゼネカなどに続いて4例目です。

ヨーロッパ委員会のフォンデアライエン委員長は「使用が認可されれば感染拡大に対する持続可能な解決へと近づく」と期待を示しました。

ワクチン供給の見通しについて、ファイザーは年内に5000万回分、来年には最大13億回分を生産できるとしていて、日本政府も来年6月末までに、6000万人分の供給を受けることで基本合意しています。