兵庫県 新型コロナ 1日では最多の70人感染確認 1人死亡

兵庫県は、11日、これまでで最も多い70人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。県は、独自に定めた感染レベルを最も高い段階に引き上げ、大人数での会食などに注意を呼びかけています。

兵庫県は記者会見し、11日、県内で70人が新型コロナウイルスに感染していることが新たに確認されたと発表しました。

7月31日の62人を上回り、兵庫県内ではこれまでで最も多くなりました。

また、累計の感染者数は3666人となりました。

きょう11日までの1週間の1日平均の感染者は43.3人で、兵庫県は、基準の40人を超えたことから、独自に定めた5段階の感染レベルを最も高い「感染拡大期2」に引き上げました。

会見した兵庫県感染症対策課の西下重樹課長は「大阪での増加傾向を受けて伊丹市や宝塚市など阪神地域で患者が増えている。大人数や長時間の飲食を控えるなど注意してほしい」と呼びかけました。

また、姫路市は11日、新型コロナウイルスに感染して治療を受けていた1人が死亡したと発表しました。

兵庫県内で亡くなった人は72人となりました。

県 感染レベル最大に引き上げ 病床数増など 医療体制強化へ

11日、これまでで最も多い70人の新型コロナウイルスへの感染が確認された兵庫県は、患者を受け入れる病床を増やすなどして、医療体制を強化することを決めました。

兵庫県は11日、新たに70人の感染が確認されたと発表し、独自に定めた5段階の感染レベルを最も上の「感染拡大期2」に引き上げました。

こうした状況を受けて、兵庫県は対策本部会議を開き、感染の拡大に備えて、
▽患者を受け入れる病床数を、現在の400床程度から500床に、
▽軽症や無症状の感染者を受け入れる宿泊施設の部屋を、300室から500室程度に増やすなどして、医療体制を強化することを決めました。

兵庫県の井戸知事は、記者会見で「イベントや飲食の機会が増えて、県民の新型コロナへの対応が少し緩くなったのではないかと懸念している。大人数や長時間の飲食を控えるなど、感染防止策を徹底してほしい」と呼びかけました。