新型コロナ影響で失業 在留カード偽造の疑いで中国人の男逮捕

東京都内のアパートの1室で在留カードを偽造したとして、中国人の男が警視庁に逮捕されました。新型コロナウイルスの影響で仕事を失っていたということで、調べに対し「帰国するための飛行機代を稼ぐにはこの方法しかなかった」などと供述しているということです。

逮捕されたのは、中国人で東京・豊島区の無職、石※キン容疑者(27)です。

警視庁によりますと、先月、自宅アパートの1室でパソコンなどを使ってベトナム人やカンボジア人の在留カードを偽造したとして、出入国管理法違反の疑いが持たれています。

部屋からは、偽造された在留カードなどおよそ360枚が押収されました。

警視庁によりますと、石容疑者は技能実習生として来日したあとことし3月に失踪し、その後、東北地方の工場に勤めていましたが、新型コロナウイルスの影響で工場が閉鎖され仕事を失っていたということです。

逮捕された当時の所持金は110円だったということで、調べに対し容疑を認め「ブローカーから仕事を紹介された。違法なことと分かっていたが、帰国するための飛行機代を稼ぐにはこの方法しかなかった」と供述しているということです。

※キンは「森」の「木」の部分が「金」