保育園 感染拡大リスク「対策取れば極めて低い」東京 港区など

東京 港区などは、新型コロナウイルスの感染が確認された保育園を調査した結果「感染対策を取っていれば感染が広がるリスクは極めて低い」とする見解をまとめました。

東京 港区の保健所や小児科医会などは、ことし7月から先月にかけて園児や職員の感染が確認された区内の10の保育園について感染の広がりを調べました。

その結果、最初に感染が確認された園児や職員に濃厚接触をしてPCR検査を受けたのは園児46人と職員18人で、このうち陽性だったのは職員1人でした。

最初に園児の感染が判明した2つの保育園では、ほかの園児や職員への感染が確認されなかったということです。

感染していた2人の園児は1人が無症状で、もう1人は発熱する2日前まで保育園に通っていたということで、港区などは「感染対策を徹底していれば、症状が出ていない子や発症前の子どもから感染が広がるリスクは極めて低い」としています。

調査をした「港区みなと保健所」の松本加代所長は「保育施設で感染者が出ても必ずしも大規模な休園をする必要がないことが示唆された。最小限必要な感染対策を見極めて子どもの学びの環境を守っていきたい」と話しています。