大阪府 新型コロナ 過去最多の256人感染確認 府内計1万4376人

大阪府は、11日、府内で新たに256人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと明らかにしました。
10日に続き200人を超え、大阪府内で1日に確認された人数としては過去最多です。
大阪府内で感染が確認された人の累計は1万4376人となりました。
また大阪府は11日、新型コロナウイルスに感染して治療を受けていた70代の男性1人が死亡したと発表しました。
大阪府内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は257人となりました。

「感染第3波」府民に改めて対策徹底を要請へ

大阪府内での新型コロナウイルスの感染者が再び増加していることを受けて、大阪府は11日、対策本部会議を開き、感染の第3波に入っているとして府民に対し、静かに飲食することや、マスクの着用の徹底などを改めて要請することを決めました。

大阪府の対策本部会議では冒頭、吉村知事が「府内でも感染者数が右肩上がりで、全国の状況も考えると第3波が生じている。感染経緯や経路なども踏まえて、新たに対策を打つ必要がある」と述べました。

そして、10日までの1週間の新たな感染者数が、前の週の1.2倍と、増加傾向にあることや、クラブやキャバレーといった接待を伴う店だけではなく、居酒屋や飲食店などでも多くの感染が確認されていることが報告されました。

また、実際に感染の可能性があったケースとして、
▽同僚との食事を取りながらの打ち合わせや、
▽大人数でのバーベキューや、鍋パーティー、
▽団体旅行などがあり、
こうしたケースの多くで、マスクの着用が徹底されていなかったり、換気が不十分であったりしたことも報告されました。

そのうえで今月28日までの間、府民に対し、
▽静かに飲食することや、
▽マスクの着用の徹底などを、改めて要請することを決めました。

特に、政府の分科会で感染リスクが高まる典型的な場面として指摘された、
▽「飲酒を伴う懇親会」
▽「大人数や長時間に及ぶ飲食」
▽「マスクなしでの会話」
▽「狭い空間での共同生活」
▽「居場所の切り替わり」の、
5つのケースでの徹底を呼びかけるとしています。

さらに、経済界や大学などに対し、
▽職場や教室などで、マスクの着用や換気を徹底することや、
▽休憩室、喫煙所、更衣室などで、マスクを外した状態での会話は控えること、
▽年末年始の休暇の分散取得などを、要請することも決めました。

吉村知事「一人ひとりの感染症対策の強化を」

吉村知事は対策本部会議のあと、記者団に対し「第2波のときのように、感染が若い世代や、特定のエリアに固まっているわけではなく、広い世代に散発的に広がっている。クラスターも職場などで生じている。一人ひとりの感染症対策を強化してもらい、そのうえで、『静かに飲食』『マスクの徹底』をお願いしたい」と述べました。