新型コロナ感染者 増加傾向 専門家「第3波の可能性も」

感染症に詳しい東京医科大学の濱田篤郎教授は「11月に入って東京だけでなく、大阪や北海道などでも感染者数が増えるなど全国的に増加傾向にある。第3波に入って来ている可能性があるのではないか」と話し、このまま増加傾向が続けば再び流行につながる可能性を指摘しました。

そのうえで、求められる対策について、「乾燥する冬はウイルスが飛び散りやすい上に寒くなると屋内にいる時間が長くなり、換気をしない、水が冷たくて手を洗わないなど感染しやすい行動が増える傾向にある。家庭内での感染を防ぐためには外からウイルスを持ち込まないよう気をつけることや家の中でも厚着をするなどして20分から30分に1度は換気をして、空気の流れを作ることを心がけてほしい」と話していました。

さらに、これから忘年会やクリスマスシーズンを迎えることについては、「日本では海外に比べて第1波、第2波で感染した人が少なく、第3波で感染者が増えることも考えられる。外で飲食する場合は人数を4、5人程度におさえ、短時間で終えるようにしてほしい。感染対策が長期化して疲れてきていると思うが、ことしは特別な冬だと思って行動してほしい」と話していました。