JR東日本 朝のピーク回避でポイント付与へ 混雑を分散

JR東日本は、通勤や通学による電車の混雑を分散させるため、朝のピークの時間帯を避けて定期券を利用した人に、買い物などで使えるポイントを付与するサービスを来年春から始めると発表しました。

発表によりますと、新たなサービスは、通勤や通学のSuica定期券を持つ人が、午前7時から8時半の間の朝の混雑のピークを避けて電車を利用した場合、ポイントを付与します。

このサービスは、首都圏の路線で来年春のダイヤ改正から1年間限定で行われ、多くの駅では、入場時間が朝6時から7時の間の場合15ポイント、朝8時半から9時半の間の場合は20ポイント付与します。

また、テレワークなどで定期券を持たない人を想定して、同じ月の中で同一運賃の区間を10回以上利用した場合もポイントを還元します。

ポイントは買い物や運賃として1ポイント1円で使えるということです。

サービスの対象となる路線や区間などの詳細は今後決めるとしています。

JR東日本は、このサービスによって電車の利用を分散させることで感染症対策につながるかを検証したうえで、将来的には、時間帯によって運賃を変えるなど運賃の在り方も見直したいとしています。
10日の記者会見で、JR東日本の深澤祐二社長は、「首都圏の広い範囲で行うので混雑を解消する効果を期待している」と話しています。