家庭内感染が増加傾向に 都内で今月40%超 家庭内でも対策を

東京都では、新型コロナウイルスの感染経路が明らかになっている人のうち、家庭内で感染した人の割合が、今月に入って40%を超え、増加傾向となっていて、都は「自分が感染しているかもしれないと思って、手洗いや換気を徹底するなど、家庭内でも、できるかぎりの対策を行ってほしい」と呼びかけています。

東京都で今月、新たに感染が確認され、感染経路が明らかになっている人のうち、家庭内で感染した人の割合は、9日までの9日間では41.7%でした。

先月までの3か月は、いずれも35%前後で、今月に入っておよそ7ポイント高くなっています。

さらに9日と8日は、2日連続で50%を超えていて、増加傾向がみられます。

都によりますと、外出の機会が多い大人が、ウイルスを家庭に持ち込み、子どもや高齢者が感染するケースが目立っているということです。

また、最近では、デイサービスの利用者から、同居する家族への感染が相次いで報告されるなど、施設内での感染が家庭内にも広がるケースも出ています。

都のモニタリング会議では専門家が、今後、年末年始に向けて大人数での会食の機会やイベントなどが増え、感染リスクが増大するおそれがあると指摘しています。

都の担当者は「外出先での感染防止対策はもちろん、家庭内でも、自分が感染しているかもしれないと思って、手洗いや換気を徹底するなど、できるかぎりの対策を行ってほしい」と呼びかけています。