政府分科会 コロナ感染者増加で緊急提言 9日夜会見へ

新型コロナウイルス対策を話し合う政府の分科会は、北海道など各地で感染者が増加していることを受けて、政府に踏み込んだクラスター対策や、水際対策の一層の強化などを行うよう求める緊急提言を取りまとめました。

緊急提言では、「社会経済活動が徐々に戻るなか、適切な感染防止策が講じられなければ、急速な感染拡大に至る可能性が高い」などと指摘しています。

そのうえで、接待を伴う飲食店や外国人コミュニティ、大学など、クラスターの特徴に応じた効果的かつ効率的な対策を行うよう求めています。

さらに、国際的な人の往来の再開に伴い、空港の検疫所での検査実施人数の国別のデータや陽性率などを迅速に公表していくことや、外国人を受け入れる医療機関などに対する支援を強化することなどを求めています。

一方、感染状況ごとに分類した4つのステージのうち、感染者が急増している「ステージ3」以上と判断された場合には、社会経済活動に一定の制約を求めるような強い対策を行う必要があるとして、国民が一丸となって対策を進める必要があるとしています。

政府の分科会では、9日夜、尾身会長が緊急の記者会見を開いて、提言の内容を明らかにすることにしています。