JFEホールディングス 中間決算 1057億円の最終赤字 過去最大

鉄鋼大手のJFEホールディングスのことし9月までの半年間の中間決算は2002年のグループ発足以来、最大の赤字になりました。新型コロナウイルスの影響で、自動車向けの需要が低迷したことなどから、最終損益は1057億円の赤字でした。

発表によりますと、グループ全体の売り上げは去年と比べて20%減り1兆4922億円、最終的な損益は1057億円の赤字でした。

9月までの半年間の中間決算としては4年ぶりの赤字で、2002年9月のグループ発足以来、最大となりました。

感染拡大で主力の自動車向けの鋼材の需要が落ち込んだことが響きました。

一方、今年度の業績については、ことし夏以降、自動車の需要は持ち直しているものの、造船向けなどの回復が遅れているとして、最終的な損益は、1000億円の赤字という見通しを据え置きました。

電話による会見で寺畑雅史副社長は「コロナの影響は6月までに底を打ち、コスト削減の効果も今後、出てくると見込んでいる。さらにコストを抑えたい」と述べました。

大手鉄鋼メーカーの中間決算は、日本製鉄が1911億円の赤字となったほか、神戸製鋼所も152億円の赤字となるなど、いずれも厳しい決算となっています。