学術会議元会長“名簿説明したただけ調整にあたらない”と反論

「日本学術会議」の会員任命をめぐり、菅総理大臣が、前回3年前は推薦名簿の提出前に、政府と会議側の調整が行われたとしていることについて、野党側の会合に出席した当時の学術会議の会長は、会議で決めた名簿を説明しただけであり、調整にはあたらないと反論しました。

「日本学術会議」の会員任命をめぐり、菅総理大臣は国会答弁で「前回は、推薦名簿が提出される前に一定の調整が行われていた。今回は、推薦前の調整が働かず、結果として推薦された者の中に任命に至らなかった者が生じた」と述べています。

これについて、当時、学術会議の会長を務めていた東京大学の大西隆名誉教授は、野党側の会合に出席し「『調整』というと、両方が協議して一致点を探ったうえで歩み寄り修正するというイメージだが、この時は会議が実質的に決めた名簿の説明をした」と述べ、調整にはあたらないと反論しました。

一方、大西氏は「菅総理大臣は、『学術会議について、ずっと問題意識を持ってきた』と言っているが、政府に説明を行う場で懸念を伝えられたことはなく、にわかに『そうですか』とは言い難い」と述べました。