西武鉄道 来春に終電時刻繰り上げへ 10路線で最大30分程度

首都圏の鉄道で広がっている終電の繰り上げを、私鉄大手の「西武鉄道」も決めました。新型コロナウイルスの影響で深夜の利用客が減っていることなどから、来年春に最終電車の時刻を最大で30分程度繰り上げます。

西武鉄道によりますと、終電の時刻を繰り上げるのは、新宿線や、池袋線など首都圏を走る12路線のうち10路線です。

来年春のダイヤ改正に合わせて、最大で30分程度繰り上げます。

終電が最も早まるのは、新宿線では高田馬場から上石神井に向かう平日の最終が現在の午前0時50分から30分程度早まります。

池袋線では、池袋から小手指に向かう平日の最終が現在の午前0時44分から30分程度早まります。

終電を繰り上げることで電車が混雑することを防ぐため、状況をみながら終電前に臨時列車を運行することを検討するとしています。

繰り上げの理由について、会社は新型コロナウイルスの影響で深夜の利用客が去年より4割余り減っていることや、終電のあとに線路の保守や点検を行う作業員の労働環境を改善することを挙げています。

なお、山口線と多摩川線については繰り上げはしないということです。

首都圏では、JR東日本が来年春に17の路線で最大37分程度、終電の時刻を繰り上げるほか、小田急電鉄など私鉄各社でも繰り上げの動きが相次いでいます。

終電の繰り上げ 詳細は?

新宿線

高田馬場駅の終電は、
▼上石神井駅行きが、平日は現在の午前0時50分から30分程度、休日は現在の午前0時33分から13分程度、
▼新所沢駅行きが、平日は現在の午前0時47分から29分程度、
小平駅で拝島駅行きの最終電車に接続する本川越駅行きが、平日は現在の午前0時1分から15分程度、休日は現在の午後11時47分から12分程度、それぞれ早くなります。

池袋線

池袋駅の終電は、
▼保谷駅行きが平日は、現在の午前0時45分から27分程度、休日は現在の午前0時35分から17分程度、
▼小手指駅行きが、平日は現在の午前0時44分から30分程度、休日は現在の午前0時18分から4分程度、
▼飯能駅行きが、平日は現在の午前0時9分から17分程度、休日は現在の午後11時52分から12分程度それぞれ早くなります。

西武鉄道によりますと、新宿線と池袋線を除く残り8路線の終電の繰り上げ時刻の詳細は、来年1月ごろに公表するということです。