東京都 新型コロナ 157人感染確認 「感染上昇傾向に」都担当者

東京都は、9日、都内で新たに157人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。月曜日は比較的少なくなる傾向にありますが、月曜日に150人を超えるのは161人だったことし8月17日以来です。都の担当者は「1週間単位で見ても増加していることから感染は上昇傾向にあると思われる。手洗いや換気など基本的な対策を続けてほしい」と話しています。

東京都は、きょう都内で新たに10歳未満から90代までの男女あわせて157人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▼10歳未満が5人、
▼10代が8人、
▼20代が33人、
▼30代が24人、
▼40代が27人、
▼50代が28人、
▼60代が12人、
▼70代が10人、
▼80代が7人です。
▼90代が3人です。

都内で1日の感染の確認が100人を超えるのは7日連続です。

日曜日は休診の医療機関が多いため、翌日の月曜日は感染の確認が比較的少なくなる傾向がありますが、150人を超えるのは、月曜日だけで見ると161人だったことし8月17日の以来です。

また、9日までの7日間の平均は211.7人と、2日連続で200人台に達しています。

都の担当者は「1週間単位で見ても増加していることから感染は上昇傾向にあると思われる。手洗いや換気など基本的な対策を続けてほしい」と話しています。

9日感染が確認された157人のうち、
▼およそ56%にあたる88人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▼残りのおよそ44%の69人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▼家庭内が48人、
▼施設内が15人、
▼職場内が12人、
▼会食が3人などとなっています。

このうち、▼家庭内では、
▽40代の夫婦と子ども2人が、すでに感染が確認されていた別の子どもから感染したケースや、
▽すでに3人の感染が確認された家庭で、新たに80代から20代までの4人が感染したケースなどが報告されています。

▼施設内では、これまでにも感染が確認されている葛飾区のデイサービスの利用者3人の感染が確認されました。

このほか、▼会食では、10月31日にハロウィーンのパーティーが開かれた飲食店で70代の女性従業員の感染が確認され、客から感染したとみられています。

一方、都は、これまでに感染を確認したと発表した人のうち8人が、検査のやり直しで陰性となっていたとして訂正しました。

都が、保健所に対して、「偽陽性」だったケースの報告を改めて求めた結果、わかったということです。

これで都内で感染が確認されたのはあわせて3万2767人になりました。

一方、都の基準で集計した9日時点の重症の患者は8日から1人減って35人でした。

また、都は、感染が確認されていた70代の男性が死亡したことを明らかにしました。

男性は糖尿病の基礎疾患があったということです。

これで都内で死亡した人はあわせて462人になりました。

検査やり直しで8人が陰性

一方、都は、これまでに感染を確認したと発表した人のうち8人が、検査のやり直しで陰性となっていたとして訂正しました。都が、保健所に対して、「偽陽性」だったケースの報告を改めて求めた結果、分かったということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万2767人になりました。

一方、都の基準で集計した9日時点の重症の患者は8日から1人減って35人でした。

また、都は、感染が確認された1人が死亡したことを明らかにしました。これで都内で死亡した人は合わせて462人になりました。

月曜日の150人超え 8月17日以来

都内での1日の感染の確認は、曜日ごとに特徴があり、
▽週明けの月曜日は比較的少なく、
▽その後、週の後半に向けて増えていく傾向があります。

東京都は、前日の午前9時から当日の午前9時までの間に、各地の保健所から報告された感染者の数を発表していますが、都によりますと、月曜日は、前日の日曜日が休診の医療機関が多く、平日の中では比較的少なくなる傾向があるということです。

その月曜日だけで見ると、9日は157人でしたが、月曜日に150人を超えるのは161人だったことし8月17日の以来です。

ことし9月以降でみると、10回あった月曜日で100人を超えたのは、9日を含めて2回です。

豊洲市場 新型コロナ これまでに45人感染確認

東京都は、東京・江東区の豊洲市場で新型コロナウイルスの感染が確認された人はこれまでに45人となったと発表しました。

保健所の調査ではクラスターは確認されておらず、都と業界団体は、対策を続けていくとしています。

東京都によりますと、豊洲市場ではことし8月15日以降、9日までに水産仲卸業者を中心にこれまでに26人の感染が確認されたということです。

感染が相次いだことを踏まえ、業界団体でつくる豊洲市場協会が今月2日から7日にかけて感染者が確認された業者やその周辺の店舗の関係者など310人を対象に自主的にPCR検査を行った結果、9日までに19人の陽性が判明したということです。

これで、豊洲市場で感染が確認された人はあわせて45人となりました。

保健所の調査では1つの店舗で集中的に感染が確認されるなどのクラスターは起きておらず、東京都は感染が相次いでいる原因は不明だとしているものの、多くが散発的な発生で市場業務全体への影響は今のところないということです。

都と業界団体では、マスクの着用や手の消毒などの対策を改めて徹底するとともに自主的な検査も続けていくということです。