バイデン氏 政権移行へ動き加速 トランプ大統領の出方は

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は週明けから新型コロナウイルスの対策チームの立ち上げを急ぐなど政権移行に向けた動きを加速させています。一方、トランプ大統領は選挙はまだ終わっていないとして法廷で争う構えですが、アメリカメディアは、劣勢を変えるまでには至らないという見方も伝えていて大統領の出方が焦点となっています。

アメリカ大統領選挙で当選確実と伝えられたあと勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は、一夜明けた8日、家族と一緒に地元、東部デラウェア州の教会を訪れました。

バイデン氏は報道陣の取材には応じませんでしたが、週明けの9日には、当面の最大の課題としている新型コロナウイルスの感染拡大の防止に取り組むため、専門家などからなる対策チームのメンバーを指名するとしていて、政権移行に向けた動きを加速させています。

バイデン陣営の幹部はCNNテレビに出演し、「これまでのところホワイトハウスから接触はないと思う」と述べ、トランプ大統領から敗北を認める連絡はないと明らかにしました。

一方、トランプ大統領は8日、前日と同じゴルフ場に出かけたあと、ツイッターに投稿し、「いつから時代遅れのメディアが次の大統領を決めるようになったんだ」として、バイデン氏の当選確実を報じたメディアを攻撃しました。

また、FOXテレビに出演した共和党の重鎮のグラム上院議員はすでに死亡した有権者の票が投じられた証拠があるなどと主張して、「大統領は決して負けを認めるべきではない。徹底的に闘うべきだ」と述べました。

ただ、郵便投票などをめぐる訴訟の動きに加え、トランプ陣営がジョージア州やウィスコンシン州などで求めると見られている再集計をめぐっては、過去の例では、再集計しても数百票程度しか変わらないとしてアメリカメディアは現在の劣勢を変えるまでには至らないのではないかと伝えています。

このためトランプ大統領による法廷闘争がどこまで選挙結果に影響を与えるかは依然、不透明で、大統領の出方が焦点となっています。