東京都 新型コロナ 189人感染確認 7日間の平均は200人台に

東京都は8日、都内で新たに189人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。8日までの7日間の平均は、8月下旬以来となる200人台に達していて、都の担当者は、「感染予防の意識を一層高めて対策を徹底してほしい」としています。

東京都は8日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて189人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内で1日の感染の確認が200人を下回るのは4日前の今月4日以来、100人を超えるのは6日連続です。また、都のモニタリング項目の1つとなっている7日間の平均は、8日の時点で201.7人で、ことし8月下旬以来の200人台となりました。

8日に発表された189人の年代別では、
▽10歳未満が8人
▽10代が17人
▽20代が39人
▽30代が34人
▽40代が37人
▽50代が21人
▽60代が13人
▽70代が15人
▽80代が5人です。

189人のうち、およそ44%にあたる84人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ56%にあたる105人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、家庭内が最も多く44人、次いで職場内が11人、会食が9人、施設内が4人などとなっています。

このうち、家庭内では、10歳未満から80代までの幅広い年代で感染が確認されていて、4人や5人といった、まとまった人数の感染が報告されるケースも相次いでいるということです。

都内の感染状況について都の担当者は、「ここのところ少し感染の確認が増えている印象があり、特に家庭内が多くなっている。感染予防の意識を一層高めて対策を徹底してほしい」としています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万2618人になりました。

一方、都の基準で集計した8日時点の重症の患者は7日と同じ36人でした。

8日、死亡が確認された人はいませんでした。

入院や重症など患者の状況は

東京都によりますと、都内で8日までに感染が確認された3万2618人のうち、入院中の人は7日より72人増えて1060人です。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は7日と同じ36人でした。

都は8日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。また、自宅で療養している人は7日より25人増えて279人です。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は7日より48人増えて364人です。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は7日より7人減って427人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万27人となっています。