難病患者のコロナ影響で意見交換 オンライン診療利用しやすく

新型コロナウイルスによる難病患者への影響について全国の患者団体などが意見を交わすフォーラムが都内で開かれ、検査を延期されるケースなどが相次いでいることを踏まえて、オンライン診療を利用しやすくすべきだといった声が上がりました。

ことしの「難病・慢性疾患全国フォーラム」は、新型コロナウイルスの対策で入場者を制限して開かれ、オンラインで同時配信されました。

はじめにNPO法人がことし5月以降に難病患者や家族に行ったアンケートの結果が報告され、4人に1人が検査のキャンセルや延期を経験した一方、およそ3割がオンライン診療を利用したことなどが説明されました。

続いて医師や専門家らによる意見交換が行われ、オンライン診療について「本当に必要としている難病患者がまだ受けられていない」といった指摘のほか、「診療の在り方について当事者の声をもっと国に届けるべきだ」といった意見が上がっていました。

アンケートを行ったNPO法人「ASrid」の西村由希子理事長は「難病患者は数が少なく、自分たちの状況を発信できる機会が少ない。さらに調査を進めて当事者の声を伝えていきたい」と話していました。