シンガポール航空 半年間の決算 2600億円超の赤字 コロナ影響

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で航空需要が激減する中、シンガポール航空はことし9月までの半年間の決算を発表し、利用客の大幅な落ち込みで日本円で2600億円を超える赤字となりました。

シンガポール航空は6日、ことし9月までの半年間のグループ全体の決算を発表し、売り上げは日本円にしておよそ1200億円余りと、前の年度の同じ時期と比べて80.4%減少し、最終的な損益は日本円で2600億円余りの赤字となりました。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて各国がとった入国制限などにより旅客便の利用客が大幅に落ち込んだことが主な要因です。

シンガポール航空は、日本など一部の国際線にかぎり運航を再開していますが、利用客の大幅な回復はしばらく見込めないとして、貨物便の航路を増やすなどして旅客便以外での収益の確保を目指すとしています。

国内線を運航していないシンガポール航空は、ことし3月までの1年間の決算が1972年の会社設立以来、初めての最終赤字となり、グループ全体のおよそ15%に当たる4300人の人員削減を決めるなど厳しい経営状況が続いています。