JR北海道とJR四国の財政支援 継続するか検討へ 政府

多くの不採算路線を抱えるJR北海道とJR四国は、新型コロナウイルスの影響で業績が一段と悪化し、ことし9月までの中間決算は、いずれも過去最大の赤字となりました。政府は、両社が今後示す経営改善策などを踏まえ、法律を改正して来年度以降も財政支援を続けるか、検討することにしています。

両社が6日発表したことし9月までの半年間のグループ全体の中間決算で、最終的な損益はJR北海道が149億円、JR四国は53億円と、いずれも過去最大の赤字となりました。

多くの不採算路線を抱える両社は、新型コロナの感染拡大の前から厳しい経営が続いていましたが、法律に基づく財政支援は、今年度で終わることになっています。

こうした状況を受けて、政府は、来年度以降も財政支援を続けるのに必要な法律の改正案を、来年1月の通常国会に提出するか、検討することにしています。

政府は両社に対し、来月中をめどにコストの削減などを含む経営の改善策や、鉄道の利用促進策などを示すよう求めています。

その内容をもとに支援が妥当だと判断すれば、財政支援の期間や規模など支援の詳細をとりまとめることにしています。