新型コロナで失業や収入減少による奨学金返済の無料相談

新型コロナウイルスの影響による失業や収入の減少で、奨学金の返済に悩む人たちなどを対象に、無料の電話相談が全国一斉に行われています。

電話相談は、奨学金を返済中の人や、これから利用する人を対象に、全国33か所で労働組合の職員や弁護士などが相談を受け付けていて、東京 千代田区の会場では11時の開始から電話が相次いでいました。

このうち、20代の男性からは「新型コロナウイルスの影響で、6月に契約社員の仕事を打ち切られて収入がなく、奨学金の返済ができなくなった」という相談が寄せられ、弁護士が、月々の返済を減額する制度や、返済時期を猶予する制度について説明していました。

奨学金を貸し出している日本学生支援機構の調査では、平成30年度に返済中の人は440万人に上り、奨学金の平均は有利子のケースで343万円で、およそ20年かけて返済しているということです。

労働者福祉中央協議会の南部美智代事務局長は「コロナ禍で休業やリストラを余儀なくされ、奨学金の返済に困っている若者が多いと思うので、丁寧に聞き取って対応していきたい」と話しています。

電話相談の番号は、0120ー60ー2911で、6日午後7時まで無料で受け付けています。