消費支出額 9月は前年同月比10.2%減 外食など控える動き影響

ことし9月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、前の年の同じ月を10.2%下回りました。新型コロナウイルスの影響に加えて、去年9月は消費税率の引き上げを前にした駆け込み需要があったため、マイナス幅が大きくなりました。

総務省の家計調査によりますと、ことし9月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり26万9863円でした。

物価の変動を除いた実質で、前の年の同じ月を10.2%下回り、これで前の年の同じ月を下回るのは12か月連続になりました。

内訳を見ますと、新型コロナウイルスの影響で、航空運賃がマイナス68.2%、鉄道運賃がマイナス65.3%となったほか、飲酒代がマイナス54.6%となっています。

また、去年9月は消費税率の引き上げを前にした駆け込み需要があった反動で、電子レンジがマイナス72.1%、電気冷蔵庫がマイナス45.6%、化粧クリームがマイナス45.2%となり、家電用品や化粧品などでもマイナスが目立つ結果となりました。

総務省は「感染症による旅行や外食への影響は依然続いているが、減少幅は縮小してきている。家電用品なども例年と比べれば売れていて、持ち直しの動きは続いている」としています。