米FRB ゼロ金利政策と量的緩和策の維持を決定 景気の下支えに

アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会は金融政策を決める会合を開き、ゼロ金利政策など、今の大規模な金融緩和策を維持することを決めました。

FRBは、2日間の日程で金融政策を決める会合を開き、5日、決定した内容について声明を発表しました。

それによりますと、アメリカ経済は新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ経済活動と雇用が回復を続けているが、ことし初めの水準を大きく下回っているとしています。

このため、景気を下支えするためにことし3月から続けているゼロ金利政策と、国債などを買い入れて大量の資金を供給する今の量的緩和策を維持することを決めました。

アメリカ経済は、ことし9月までの3か月間のGDPの伸び率が年率換算で33%を超える大幅な回復を見せています。

しかし、追加の経済対策が大統領選挙の与野党の対立でめどが立っていないほか、再び、新型ウイルスの感染者が増え始めていて、今の第4四半期は景気回復の速度が鈍るのではとの懸念が指摘されています。