JR九州 駅ホームでの車いす介助 社員以外も可能に 宮崎 川南町

JR九州 駅ホームでの車いす介助 社員以外も可能に 宮崎 川南町
各地で無人駅が増加する中、JR九州は、これまで「安全を担保できない」として社員に限定していたホームでの車いすの介助について、社員以外にも認めることを決めました。
JR九州は、ホームでの車いすの介助について、無人駅や委託を受けた自治体職員などが業務を行っている駅だとしても、「安全を担保できない」として教育を受けた社員に限定していて、そうした駅で介助を受ける場合は事前の連絡が必要でした。

この対応について、JR九州は、宮崎県川南町にある川南駅で安全教育を受けていれば社員以外でも対応できるよう委託先の町と業務の内容を変更したということです。

これにより、今月9日から平日の午前8時半から午後5時までの間、町や町の観光協会の職員が介助に当たります。

社員以外に介助を認めるのは、JR九州の管内では初めてだということです。

JR九州は「ほかの駅でも同じような仕組みが導入できないか検討している。

便利に利用してもらえるよう自治体と連携していきたい」と話しています。

駅ホームでの車いすの介助をめぐっては、無人駅の増加に伴って各地で利用者から改善を求める声が上がっていて、大分県では、車いす利用者がJR九州を訴える裁判も起きています。

きっかけは高校生の訴え

JR九州と町を動かしたのは、ある高校生の訴えがきっかけでした。

車いすで生活する川南町に住む高校3年生、今井総二郎さんは電車好きで、幼いころから使っていた川南駅では長年、観光協会職員のボランティアで介助を受けていました。

しかし、ことし5月、突然、その介助を受けられなくなりました。

JR九州が安全教育を受けていない社員以外の介助を認めないとの規定の徹底を求めたためでした。

これを受けて今井さんは、ことし7月、障害者団体とともに8000筆を超える署名を集めて改善を要望していました。

今井さんは「署名活動をして、みんなが興味を持って一緒に考えてくれたおかげで町とJRが動いてくれたことがとてもうれしいです。川南駅にとどまらず、別の駅も乗りやすくなるといいと思います」と話していました。

障害者団体「九州各県に広がって」

「障害者自立応援センターYAH!DOみやざき」の永山昌彦理事は「JRの社員以外でも介助できるようになったことは前向きに捉えたい」とJR九州の対応を評価しました。

そのうえで、「無人駅が増加する中、今回の形が九州各県に広がっていくといいと思います。JRと自治体がともに考え、私たちが利用しやすい駅になれば、乗客を増やすことにもつながると思います」と話していました。