ことしの新語・流行語大賞 ノミネートは?

ことしの「新語・流行語大賞」の候補となる30の言葉が発表され、「新しい生活様式/ニューノーマル」や「クラスター」「3密(三つの密)」など、新型コロナウイルスに関連する言葉が半数以上を占めました。

「新語・流行語大賞」は、1年の間に話題になった出来事や発言、流行などの中からその年を代表する言葉を選ぶ賞で、5日、ことしの候補となる30の言葉が発表されました。

半数以上が新型コロナウイルスに関連する言葉で、このうち感染拡大防止策に関するものとしては、
▽「新しい生活様式/ニューノーマル」
▽「おうち時間/ステイホーム」
▽「ソーシャルディスタンス」
▽「テレワーク/ワーケーション」
▽「3密(三つの密)」などが選ばれています。

また、「クラスター」や「濃厚接触者」「PCR検査」がノミネートされたほか、政府の施策に関連した「アベノマスク」や「GoToキャンペーン」、それにコロナ禍の世相を表す「オンライン○○」や「自粛警察」なども選ばれました。

社会現象や時事問題に関連した言葉としては、
▽映画の興行収入が歴代最速で100億円を突破したことでも話題となった「鬼滅の刃」、
▽日本学術会議が推薦した会員候補6人を任命しなかったことについて菅総理大臣が述べた「総合的、俯瞰的」、
▽白人の警察官に取り押さえられた黒人男性が死亡する事件をきっかけに広がった、人種差別の撲滅など訴える運動「BLM(BlackLivesMatter)運動」などが選ばれています。

世相や流行に関する言葉としては、
▽人気ゲーム「あつまれどうぶつの森」を略した「あつ森」、
▽人気お笑いタレント「フワちゃん」、
▽お笑いコンビ「ペコパ」の決めぜりふ、「時を戻そう」などが選ばれました。

ことしの傾向について選考委員会は、「ノミネート語すべてが、新型コロナウイルス関連でもおかしくないほど新語が登場し、これまで存在する言葉が独特の使われ方をした」と分析しています。

「新語・流行語大賞」は、12月1日にトップ10が発表されます。

ことしの「新語・流行語大賞」にノミネートされたのは、次の30の言葉です。(50音順)

▽愛の不時着/第4次韓流ブーム
▽新しい生活様式/ニューノーマル
▽あつ森
▽アベノマスク
▽アマビエ
▽ウーバーイーツ
▽AI超え
▽エッセンシャルワーカー
▽おうち時間/ステイホーム
▽オンライン○○
▽顔芸/恩返し
▽カゴパク
▽鬼滅の刃
▽クラスター
▽香水
▽GoToキャンペーン
▽3密(三つの密)
▽自粛警察
▽Zoom映え
▽総合的、俯瞰的
▽ソーシャルディスタンス
▽ソロキャンプ
▽テレワーク/ワーケーション
▽時を戻そう(ぺこぱ)
▽NiziU(ニジュー)
▽濃厚接触者
▽BLM(BlackLivesMatter)運動
▽PCR検査
▽フワちゃん
▽まぁねぇ~(ぼる塾)

これまでの年間大賞は?

その年に話題になった出来事や発言、流行などの中から世相を表現した言葉が選ばれる「新語・流行語大賞」。1984年に始まり、8回目の1991年から年間大賞が発表されています。
去年までの年間大賞は次のとおりです。

▽1991年「じゃあ~りませんか」
▽1992年「きんさん・ぎんさん」
▽1993年「Jリーグ」
▽1994年「すったもんだがありました」
▽1995年「無党派」「NOMO」「がんばろうKOBE」
▽1996年「自分で自分をほめたい」「友愛/排除の論理」「メークドラマ」
▽1997年「失楽園(する)」
▽1998年「ハマの大魔神」「凡人・軍人・変人」「だっちゅーの」
▽1999年「雑草魂」「ブッチホン」「リベンジ」
▽2000年「おっはー」「IT革命」
▽2001年「米百俵/聖域なき改革/恐れず怯まず捉われず/骨太の方針/ワイドショー内閣/改革の「痛み」」
▽2002年「タマちゃん」「W杯(中津江村)」
▽2003年「毒まんじゅう」「なんでだろう~」「マニフェスト」
▽2004年「チョー気持ちいい」
▽2005年「小泉劇場」「想定内(外)」
▽2006年「イナバウアー」「品格」
▽2007年「(宮崎を)どげんかせんといかん」「ハニカミ王子」
▽2008年「アラフォー」「グ~!」
▽2009年「政権交代」
▽2010年「ゲゲゲの」
▽2011年「なでしこジャパン」
▽2012年「ワイルドだろぉ」
▽2013年「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」
▽2014年「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」
▽2015年「爆買い」「トリプルスリー」
▽2016年「神ってる」
▽2017年「インスタ映え」「忖度」
▽2018年「そだねー」
▽2019年「ONE TEAM」