国会 衆院予算委 日本学術会議や皇位継承の確保などめぐり論戦

国会では、午後も、衆議院予算委員会で質疑が行われ、「日本学術会議」が推薦した会員候補6人が任命されなかったことや、安定的な皇位継承の確保などをめぐって論戦が交わされました。

共産党の志位委員長は、「日本学術会議」が推薦した会員候補6人が任命されなかったことについて「今回の任命拒否を、多くの方々は、学問の自由の侵害のみならず、表現の自由、言論の自由の侵害にもつながり、重大問題だと声をあげている。この声を、どう受け止めるか」とただしました。

これに対し、菅総理大臣は「今回、任命しなかったことについて、表現の自由や学問の自由に全く関係がないことを、丁寧に説明させてもらいたい。国民に理解され納得される『学術会議』にしたいし、閉鎖的、既得権益、前例主義から脱却させ、よりよいものにしていきたい」と述べました。
日本維新の会の浦野国会議員団政務調査会長は、いわゆる「大阪都構想」が住民投票で否決されたことについて、「『政治生命をかけてでも、実現しなければいけないものだ』と思って、今までやってきた。否決の結果について、受け止めを聞きたい」と質問しました。

これに対し、菅総理大臣は、「住民投票は、賛成・反対がきっ抗したものだったが、結果的には、反対が過半数を占めることになった。大阪市民の皆さんが、大変、悩まれた結果だったと思う。地域の判断であり、政府としてコメントすることは差し控えるが、これまでの大阪における取り組みは、大都市制度の議論に、一石を投じたものだった。地方を元気にするために、さまざまな議論があり、そうしたことを後押ししていきたい」と述べました。
国民民主党の玉木代表は、安定的な皇位継承の確保をめぐり「皇位の安定継承や、女性宮家の問題も含めて、議論を本格的に早くスタートさせるべきだ。『立皇嗣の礼』(りっこうしのれい)のあとに、本格的な議論を開始する考えに変わりはないか」とただしました。

これに対し、菅総理大臣は「安定的な皇位の継承を維持することは、国家の基本に関わる極めて重要な問題だ。男系継承が古来、例外なく維持されてきたことの重みを踏まえ、慎重かつ丁寧に行う必要がある。国民のコンセンサスを得るためには、十分な分析、検討、慎重な手続きが必要だ。まずは、『立皇嗣の礼』がつつがなく行われるように全力を尽くし、そのうえで、『速やかに』という衆参両院の委員会の付帯決議に沿う形で対応していく」と述べました。
また、「日本学術会議」が推薦した会員候補6人が任命されなかったことをめぐり、菅総理大臣は、「8月31日に学術会議から総理大臣宛てに105名の推薦名簿が提出され9月24日に内閣府が、99名を任命する旨の決裁を起案して、28日に決裁を行った」と説明しました。

そして、6人が決裁文書に入っていなかったことについては、24日よりも前に杉田官房副長官から、最終的に、報告を受けことを明らかにしました。

また、菅総理大臣は、中央省庁の官僚との関係について、「私ほど、官僚からいさめられる人間はいないのではないか。『私に逆らったから外す』ということはなくて、自分がやるべきことを説明して、2回まで聞くが、3回目は自分の判断をさせてもらう」と述べました。

共産 志位委員長「任命立論の根幹部分が総崩れ」

共産党の志位委員長は、記者会見で、「今回の任命拒否が、日本学術会議法違反であり、学問の自由を定めた憲法23条にも違反することが明らかになった。政府による任命の立論の根幹部分が総崩れになったのが、きょうの質疑だ。国民世論を大きく広げて、任命拒否の撤回に追い込むまで頑張っていく」と述べました。

国民 玉木代表「具体的な答え引き出せた」

国民民主党の玉木代表は、記者団に対し、「菅総理大臣は、慎重な答弁だったが、前向きな答弁も、2つ、3ついただいた。かなり提案型で質問し、かなり具体的な答えを引き出せた46分間だった。困っている人を1人でも多く助けることができる政策を提案し、実現を図っていきたい」と述べました。