リコー 半年間決算 初の最終赤字 コロナ影響で売り上げ大幅減

大手精密機器のリコーのことし9月までの半年間の決算は、新型コロナウイルスの影響で主力のオフィス向け複合機の売り上げが大幅に減少し、この期間の決算としては初めて最終赤字に陥りました。

リコーが発表したグループ全体のことし9月までの半年間の決算は、売り上げが前の年の同じ時期より23.4%少ない7619億円。
最終的な損益が221億円の赤字でした。

この期間の決算が最終赤字となるのは初めてです。

これは主力のオフィス向け複合機で、欧米を中心に新型コロナウイルス対策の外出制限などで需要が減り、販売活動も制限されて売り上げが大幅に減ったことなどによるものです。

また、今年度1年間の業績見通しについて、ことし8月時点では最終黒字を予想していましたが、ヨーロッパを中心に再び感染が拡大し、先行きの不透明感が増しているとして、364億円の赤字の予想に下方修正しました。

山下良則社長は、決算会見で「世界中で感染がまん延し、回復に急ブレーキがかかって予断を許さない状況だ。抜本的な事業構造の変革が必要だと考えている」と述べました。