大みそかのナマハゲ コロナ感染防止策とり実施へ 秋田 男鹿

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、毎年、大みそかに伝統行事の「ナマハゲ」が行われる秋田県男鹿市では、地域によってナマハゲが家の中に入らないなどの対策をとったうえで実施することになりました。

男鹿市のナマハゲは、大みそかの夜鬼のような面をかぶった男性が地域の家々をまわる伝統行事で、おととしユネスコの無形文化遺産に登録されました。

去年は89の地区で行われました。

このうち小深見地区では新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ことしは感染防止策を取ったうえでナマハゲを実施することを決めました。

具体的には、ナマハゲは家の中に入らないほか、もてなしとして出される酒や料理も口にしないことにしています。

さらに、面をつけたナマハゲはうなり声だけを上げ、付き添って歩く人たちがマスクをつけたうえで「悪い子はいねぇが」などと声を出すことにしています。

「本田なまはげの会」の木元義博代表は「伝統文化をどのような新しい形でつなげていくかがいちばん大事だ。対策に万全を期してのぞみたい」と話していました。

男鹿市は、来月上旬までに感染防止策を呼びかける通知を各地区に出すほか、ことしの実施状況を調べることにしています。