ウィーン銃撃事件 容疑者は過去にISに参加しようとして収監

オーストリアの首都ウィーンの中心部で4人が死亡した銃撃事件で、警察に射殺された容疑者は、過去に過激派組織IS=イスラミックステートに参加するため、シリアに渡航しようとしたとして収監され、その後仮釈放されていたことがわかり、捜査当局は事件との関連を調べています。

ウィーン中心部の繁華街の6か所で現地時間の2日夜、銃撃が起き、内務省や警察によりますと、年配の男性と40代の女性、通りがかりの若い男性、それに飲食店の従業員の女性の合わせて4人が死亡したほか、22人がけがをして、このうち3人が重体となっています。

事件から一夜明けた3日、クルツ首相や閣僚らは現場近くに花を供え、犠牲者に哀悼の意を示しました。

ネーハマー内相は3日、警察に射殺されたクイティム・フェイズライ容疑者の自宅を捜索した結果、イスラム教の極端な解釈や過激な思想など、ISに共感していたとみられる証拠が見つかったことを明らかにしました。

フェイズライ容疑者は、オーストリアと北マケドニアの二重国籍を持つ20歳の男で、ISに参加するためシリアに渡航しようとしたとして収監され、去年12月、仮釈放されたということです。

捜査当局は、今回の銃撃事件をテロとみて関連を調べるとともに、ほかに関わった者がいないか捜査しています。

治安が良いことで知られるウィーンで起きた銃撃テロに、市民の間では衝撃が広がっています。

ISがインターネット上に声明

オーストリアの首都ウィーンで起きた銃撃事件をめぐり、過激派組織IS=イスラミックステートは、3日、インターネット上に声明を投稿し「ISの戦士が有志連合の人々の集まりを襲った。機関銃と拳銃、ナイフで襲撃し、警察官を含むおよそ30人を殺傷した」として、ISによる犯行だと主張しました。

また、ISとつがなりがある「アマーク通信」も、事件を起こした男の声明だとする50秒ほどの動画を投稿しました。

このなかでは、黒い帽子やTシャツを身に着け両手に銃と刃物を持った男が「イスラム共同体のカリフに忠誠を誓い、その命令に従う。ISは続く」などと話し、ISの指導者への忠誠を誓っています。

オーストリアの内務省はISの声明について、信ぴょう性を含めて検証中だとしています。