アメリカ大統領選挙の仕組み

アメリカの大統領選挙は各州で有権者の投票の結果選出される選挙人により選ばれます。

投票できるのは18歳以上のアメリカ国民ですが、実際に投票するためには事前に居住地の選挙管理委員会に有権者として登録する必要があります。

大統領選挙の勝敗は有権者の得票数で決まるのではなく、投票結果によってそれぞれの候補者が獲得する選挙人の総数で決まります。

選挙人は有権者の代表に位置づけられ、全米であわせて538人いますが、各州に人口に応じて割りふられていて、各候補者は州単位でこの選挙人を奪い合います。

ただ全米50州のうち48州と首都ワシントンは、その州に割りふられた選挙人を投票結果に応じてそれぞれの候補者が分け合うのではなく、勝者が総取りする方式をとっています。

この結果、候補者としてはその州で有権者から投じられた票が1票でも多ければ、すべての選挙人を獲得できることになります。

例えばカリフォルニア州は選挙人の数が55人と全米で最も多く割りふられていますが、有権者の票の差が数万か数百かに関係なく、1票でも多かった候補者が55人すべてを獲得することになります。

勝敗を分ける激戦6州

アメリカ大統領選挙では事実上、共和党、民主党の2大政党の候補者が争いますが、各州のこれまでの傾向をみると大きく共和党が強い州と民主党が強い州、そして支持率がきっ抗する州にわかれます。

このため支持率がきっ抗するいわゆる激戦州をどちらがおさえるかが選挙結果に直接、影響します。

今回の場合、ペンシルベニア、フロリダ、ノースカロライナ、ミシガン、ウィスコンシン、アリゾナの6州が激戦州として注目されていますが、いずれも勝者総取りの方式を採用しており、これらの州でトランプ大統領、バイデン前副大統領のどちらが勝利するかが選挙結果を左右するとみられています。

この選挙人の勝者総取り方式の結果、全米での有権者の得票数が多かったとしても、選挙人の数では少ないという結果になることもあり、前回、4年前の選挙では民主党のクリントン氏が全米の得票数では200万票以上多かったものの、選挙人の数では激戦州を次々に制したトランプ氏が74人上回り、トランプ氏の当選となりました。