ウィーン中心部で銃撃 4人が死亡 IS信奉者のテロとみて捜査

オーストリアの首都ウィーンの中心部で銃撃があり、4人が死亡しました。
オーストリアの内相は容疑者は過激派組織IS=イスラミックステートの信奉者とみて捜査していることを明らかにしたうえで、今も逃走している容疑者がいるとして市民に警戒を呼びかけています。

オーストリアの首都ウィーン中心部のレストランなどが集まる繁華街の6か所で現地時間の2日午後8時ごろ、日本時間の3日午前4時ごろ銃撃が起き、内務省や警察によりますと、これまでに男女合わせて4人が死亡したほか、警察官を含む17人がけがをしたということです。

ネーハマー内相は3日朝、記者会見を行い、容疑者の1人は警察官によって射殺されたものの、少なくとも容疑者1人がまだ逃走しているとして市民に警戒を呼びかけています。

そして「容疑者は、ISの信奉者だ」と述べ、死亡した容疑者の自宅を捜索した結果、ISの信奉者によるテロとみて捜査していることを明らかにしました。

また、死亡した容疑者はライフルや銃などを装備していたとしています。

現場はウィーンを代表する観光地、シュテファン大聖堂から500メートルほど離れた場所で、事件から一夜明けた3日の朝、ウィーンの中心部は人影は少なく多くの警察官やパトカーが配置されていました。

最初の銃撃があったとみられる現場の近くに住むユダヤ教の聖職者はNHKの取材に対し「男がライフルでバーにいた客に向けて次々に撃つ様子を目撃した。人々はパニックになって逃げ、バーの中に逃げ込んだが男は中まで追いかけてきた。銃声は15分ほど聞こえたと思う。人々を無差別に撃っていた。まるで戦闘員のようだった」と当時の緊迫した様子を証言しました。

現地の日本大使館によりますと、今のところこの銃撃で日本人がけがをしたという情報は入っていないということです。

目撃者「無差別に撃っていた」

首都ウィーン中心部の最初の銃撃があったとみられる現場近くに住むユダヤ教の聖職者は、NHKの取材に対し、「男がライフルでバーにいた客に向けて次々に撃つ様子を目撃した。人々はパニックになって逃げ、バーの中に逃げ込んだが、男は中まで追いかけてきた。銃声は15分ほど聞こえたと思う。人々を無差別に撃っていた。まるで戦闘員のようだった」と当時の緊迫した様子を証言しました。

また、現場近くで働く別の男性は、「当時、会社にいたが、銃声が聞こえた。その後、多くの警察官が周辺にやってきた。オーストリアに住んで40年以上たつが、こんな恐ろしい経験は初めてだ。すでに新型コロナウイルスの問題を抱えている中、今度はこんなことが起きてしまった。今こそわれわれは結束しなければならない」と話していました。

別の女性は、「まだ怖いです。ウィーンは安全な場所なのでこんなことが起きるなんていまも信じられないです」と話していました。

オーストリアでは新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることから、3日から夜間の外出禁止や、飲食店の店内の営業禁止などの外出制限が実施されることになっていて、銃撃があった2日夜ウィーンではそれを前に飲食店などで食事を楽しむ人の姿が見られていました。