「特別な卒業式に」 コロナで行われなかった卒業式開催 東京

新型コロナウイルスの影響で3月に行われなかった卒業式が東京都内の大学で開かれ、社会人となった卒業生らが学びやに戻って祝福を受けました。

東京 千代田区の共立女子大学では、ことし3月、大学院と短期大学も合わせた1400人余りの学生が卒業しましたが、新型コロナウイルスの影響で卒業式は行われず、イベントの制限緩和の動きなどを受けて3日、卒業式を開きました。

密集を防ぐために式は3回に分けて行われ、午前中の式には家政学部の卒業生らおよそ200人が、前後左右の席を空けるなどの対策がとられる中で参加しました。

まず、川久保清学長が「コロナ禍という未曽有の状況下での社会への船出となりましたが、皆さんには闘う力があると信じています」と述べ、卒業生を祝福しました。

このあと卒業生代表の安藤美沙子さんが「新型コロナの影響で大学生活の結びに心が弾む間もありませんでした。再びここに集う機会をいただき大変感謝しております。社会に広く貢献できるよう精進してまいります」と謝辞を述べました。

服飾関係で働く卒業生は「卒業式がなくなってショックだったのできょうはすごくうれしいです。ソーシャルディスタンスを保つなど思い描いていた式とは違いますが、ある意味特別な卒業式になりました」と話していました。