“奇跡の看板”球磨村に戻る 豪雨で流され海を渡り対馬で発見

ことし7月の豪雨で熊本県球磨村から流され、先月中旬、およそ300キロ離れた長崎県対馬市の海岸で発見された消防団の看板が2日、村の消防団に戻されました。

この看板は「球磨村消防団第四分団詰所」と書かれた、縦およそ150センチ、横およそ40センチの木製の看板で、球磨川の氾濫で詰め所の建物とともに流されました。

その後、海を渡って直線距離で300キロほど離れた長崎県対馬市の海岸で、3か月余り後に発見されたことから、地元の人などから“奇跡の看板”とも言われています。

2日は、対馬市消防団の団長らが球磨村役場を訪れ、球磨村の消防団の人たちに看板を手渡しました。

看板は、ところどころ塗装がはげるなどの傷みが見られますが、文字は判別でき、球磨村の消防団では、災害の教訓を伝えるものとして保存していくということです。

また、対馬市の消防団からは、流された看板とほぼ同じ大きさの対馬産のヒノキの板も贈られ、詰め所を新設したときの看板に使われるということです。

対馬市消防団の安田壽和さんは「対馬で発見されたことは、まさに奇跡だと思い、自分の手で届けたいと思った。これを機に、消防団どうしの交流も深めたい」と話していました。

球磨村消防団松野三千夫団長は「まさか対馬で発見されると思っていなかったが、戻ってきてうれしい。復興に向けて、より一層頑張りたい」と話していました。